信長は隠れ大文字山ファン? 「四神」に守られた都を望む船岡山(産経新聞)

 【検定1級記者が語る京都】

 今回のメーン写真は、京都市街地の北部に位置する船岡山の頂上から撮影した。さすがに東寺の五重塔までは筆者の目では確認できなかったが、高さ131メートルの京都タワーがほぼ中央部分で小さく望めた。標高112メートル。ふもとから10分足らずで山頂に行けるため、山というよりは丘といった感じだ。

  [フォト]船岡山から眺めた京都市街地。平安京の姿も浮かんできた

 それでも、京都は南から北に向かってジワリと高くなっているため、東を見ると比叡山と大文字山を見下ろし、北を見ると鞍馬(くらま)あたりの山々が迫ってくるような感じで、360度ぐるりと迫力ある景色が楽しめる。

 桓武天皇は、長岡京から平安京への新都建設を計画するにあたって、陰陽五行、風水の思想に基づき四方が玄武(北)、朱雀(南)、青龍(東)、白虎(西)の四神に守られた「四神相応(しじんそうおう)之地」に相当するかどうかを視察させている。

 その地形上の特徴は、大岩(北)▽大池(南)▽大川(東)▽大道(西)−とされていたが、平安京は北に船岡山、南に巨椋(おぐら)池、東に鴨川、西に山陰道とまさにピッタリの好条件。桓武天皇と都の造営大夫・和気清麻呂が頂上で図面を描いたとされているだけに、ここから見る眺めは高からず低からず。

 しばらく町並みを見ていると、天皇のいる平安宮域を北限に、幅が85メートルはあったとされる南北道、朱雀大路を中心に大小72本の道路にきっちり区画され、瓦屋根の建物が整然と並んだ光景が自然と頭に浮かんできた。

 また、頂上付近に建つ建勲(たけいさお)神社から望む大文字山も格別。東を向く本殿から大文字山を望むと、大文字山がまるで借景庭園のように境内に取り入られているような感じを受ける。

 市民から「けんくんさん」の愛称で親しまれるこの神社の祭神は織田信長、信忠親子。天下統一を果たした信長の武勲をたたえ、明治天皇が信長の霊地とされたこの地に創建した。

 四神の一角という場所からして、京都、さらには国家の安泰を願って社殿が建てられたのだろうが、もしかして信長は、隠れ大文字山ファンだったのかもしれない。(園田和洋)

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 元部長は証人尋問で「電話すら受けていないと思う」と説明。「国会対策はわたしが一手にやっていたので、思い込んで調書に署名した」と述べた。 

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