アユ 多摩川産「江戸の味」復活 川崎(毎日新聞)

 川崎市多摩区のそば店「蕎麦酒房 笙(しょう)」が提供する多摩川の天然アユのてんぷら料理が、話題を呼んでいる。多摩川のアユは高度成長期の水質悪化で姿を消していたが、近年は遡上(そじょう)が増加。冷凍ものも含めれば、年間を通じて提供できるようになったという。地元住民らは「食文化の復活」と喜んでいる。

【関連記事】多摩川:アユの遡上ピーク

 調布市郷土博物館(東京都)などによると、多摩川のアユは江戸時代、幕府に献上されるほど姿や味が良く、庶民にも親しまれた。昭和30年代までは、現在の京王多摩川駅(調布市)周辺にアユを出す料理屋や旅館が軒を連ね、客が屋形船で漁の見物を楽しんだ。

 1970年代には、家庭排水の垂れ流しなどで遡上は見られなくなったが、多摩川水系に10カ所の下水処理場が整備された結果、水質が改善。近年は平均で年約100万匹が遡上しているという。

 中流でアユ漁を続ける川崎河川漁協によると、年間を通じて天然アユが食べられるのは「笙」だけ。昨年3月からメニューに加えたところ、「本当に多摩川でアユがとれるのか」「多摩川のアユ料理は懐かしい」と話題になり、年1200食が出る人気となった。

 料金は約18センチのアユに野菜を添えたてんぷらが480円。経営者の阿佐美笙子さん(66)は「川の復活で天然アユが食べられるようになってうれしい」と話している。【竹内良和】

【関連ニュース】
【写真特集】水に生きる仲間たちがたくさん 毎日水族館
【写真特集】稚アユや卵の珍しい写真も
【特集】郷土料理のページ 川魚もいろいろ
アユ漁:解禁に太公望次々…大分・日田の玖珠川
アユ漁:解禁…1500人が清流に糸 静岡・興津川

<東京都条例改正案>性的漫画規制、民主が反対方針(毎日新聞)
長崎漁船、沈没原因 「減速不足、波の頂上で不安定に」(産経新聞)
山田氏、東京から出馬 日本創新党が結党大会(産経新聞)
「選挙戦えない!」民主の参院改選組から悲鳴(読売新聞)
[DS] 『サカつくDS ワールドチャレンジ2010』のTV-CMが今日から公開

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。